スプラトゥーンの人気はいつまで続くのか?
2017/02/25
スプラトゥーンの人気がいつまで続くのかということですが、おそらく何十年も続きます。
WiiU+スプラトゥーンの購入をためらっている人の中には、「スプラトゥーンの人気がいつまで続くのか分からない」ため買うかどうかを悩んでいる、という方がいるかもしれません。
確かに、WiiU版のスプラトゥーンは数年後に一度区切りを付けるでしょう。
しかし、それはスプラトゥーンの幕引きをするからではありません。
新しい展開を図るために区切りをつけるのです。
スプラトゥーンというジャンルの熱が冷めることはありません。
これは単なるブームではなく、ブランドの確立だからです。
なぜ、スプラトゥーンの人気は何十年も続くのか?
ゲーム事情に詳しい私が、任天堂のコンテンツ戦略、そしてWiiUとスプラトゥーンの今後について詳しく解説していきたいと思います。
スプラトゥーンというジャンルの確立
ゲームが売れるときには、下のようなパターンがあります。
- 1作目、2作目が爆発するもののそれ以降はそれほど売れないパターン
- 1作目、2作目、3作目…と安定して売れていくパターン
前者は、DS時代の「脳トレーニング」がそれにあたります。脳トレは、
- 1作目が380万本以上
- 2作目が500万本以上
の驚異的な売上を記録しましたが、3作目の「鬼トレ」は約18万本に売上を落としました。
これは、脳トレが単なるブームに過ぎなかったことを表しています。
一方後者は、マリカーやスマブラ、ポケモンやモンハン、ドラクエ、FFなどのゲームタイトルがそれにあたります。
新作が出る度に数百万本規模の売上を記録し、まさにドル箱のような存在です。
つまり、マリカーならマリカーというジャンルが確立されており、新作が出る度に色々な人に遊ばれるコンテンツであると言えます。
マリオカートシリーズは、1作目が1992年にスーファミで発売されて以降、約25年に渡って愛されています。
スマブラシリーズは、1作目が1999年に64で発売されて以降、17年以上も楽しまれています。
スプラトゥーンは、第一作目がWiiUで2015年5月28日に発売されました。
確かに、スプラトゥーンは至るところでブームを巻き起こしたものの、2016年に入った現在もその勢いが衰える様子はありません。
ソフト発売から約一年経った2016年4月に行われたフェスにおいて、参加者は過去最大となる約79万人を記録しています。
このアクティブユーザーの多さからも分かるように、スプラトゥーンは単なるブームではなく、遊びのジャンルとして定着しているということが言えます。
要するに、スプラトゥーンはマリオカートやスマブラなどと同じように、普遍的なコンテンツとしてユーザーに受け入れられているのです。
脳トレのように、興味本位や、物珍しさで購入しておしまい、というものではないということができます。
任天堂も、スプラトゥーンというIP(キャラクターなどの知的財産)をこれからも育てていきたいと明言していますので、今後数十年に渡ってスプラトゥーンの人気は続いていくでしょう。
社長の君島氏も、マリオのように幅広く展開できそうだとも発言しています。
スプラトゥーンを実際にプレイされた方であれば、スプラトゥーンには何度もプレイしたくなる中毒性があり、腐らないコンテンツであることはお分かりだと思います。
脳トレなどとの最大の違いは、スプラトゥーンは遊びとして面白い、ということです。
>> スプラトゥーンはなぜあれほど面白いのか?ハマる理由5つ
スプラトゥーンは、今後シリーズの新作が出るたびに大きな盛り上がりを見せるでしょう。
活発化するコミュニティ
スプラトゥーンはチームを組んで遊べることから、コミュニティも非常に活発です。
非公式ではありますが、大きな大会も毎月のように開催されています。
公式大会においても、2016年1月31日に開催されたスプラトゥーン甲子園決勝戦では、会場は満員御礼、ニコニコ生放送でも50万人近い視聴者を記録しました。
スプラトゥーン関連のイベントがあれば、すぐに人だかりでいっぱいになるほどの人気です。
この盛り上がりはとてつもないものです。
Wii U版スプラトゥーンの今後
スプラトゥーンシリーズが、今後も長期的に遊ばれ続けることは間違いないでしょう。
一方で、この記事を読んでくださっている方の中には、「そんな長期的なことじゃなくて、WiiU版のスプラトゥーンの人気はいつまで続くの?」と思われている方もいるかもしれません。
ゲーム内容に普遍性があると言っても、ゲーム機には稼働時期が存在するのも事実です。
WiiUの衰えと共に、WiiU版のスプラトゥーンの勢いが落ちてくるのは仕方がありません。
次回作が出れば、当然そちらにユーザーが移行します。
逆に言えば、WiiU版のスプラトゥーンは、少なくても次回作が出るまでは遊ばれ続けているとも言えます。
今後のイベントとしては、スプラトゥーンの公式大会である「第2回スプラトゥーン甲子園」が2017年2月まで続きます。
WiiU版のスプラトゥーンも、まだまだ続くぞ、と言った感じです。
ですので、スプラトゥーンの購入を悩んでいる方は、今買っても遅くはありませんのでご安心下さい。
というよりも、スプラトゥーンはロングセラー商品になっており、発売から約1年が経過した2016年5月現在においても未だに売れ続けています。
旬を題材にした腐るような内容のゲームではないので、当然といえば当然です。
追記:スプラトゥーン内で定期的に開催されてきました「フェス」というイベントについては、2016年7月24日を持って終了となりました。また、スプラトゥーンの続編である『スプラトゥーン2』が2017年夏に発売予定です。
コンテンツの普遍性について
任天堂は、コンテンツ戦略として、流行りものではなく普遍性を大事にしてモノ作りをしています。
極端な例を上げれば、30年以上前に発売された初代マリオが、未だにVC(バーチャルコンソール)で買われ続けているのです。
それは、マリオがいつの時代になっても面白いからです。
スプラトゥーンも同じです。
人気が続いていようが、人気が落ちようが、スプラトゥーンが面白いことに変わりはありません。
世の中にはあらゆる娯楽がありますので、私たちプレイヤーがユーザー数の増減を一々気にしても仕方がないのです。
たとえ、人気が下火になったとしても、元々の母体がとても大きいので、マッチングに困ることもほとんどないでしょう。
その辺りは心配されなくても大丈夫です。
任天堂の過去のオンライン稼働状況
では、スプラトゥーンの人気がこのまま継続するとして、オンライン対戦はいつまで出来そうなのでしょうか?
任天堂の過去のハードである「ニンテンドーDS」や「Wii」のインターネット通信サービス(ニンテンドーWi-Fiコネクション)ですが、日本では2005年11月23日~2014年5月20日までサービスが続きました。
参考:「DS」および「Wii」ソフトの「Wi-Fiコネクション」サービス終了のお知らせ
つまり、約8年半の間サービスが続いたことになります。
公式サービスでは2014年5月20日をもって、
- マリオカートWii
- スマブラX
- ポケモン
などの人気ソフトの通信対戦ができなくなりました。
DSとWiiの日本での発売日はそれぞれ、
ハード名 | 発売日 |
ニンテンドーDS | 2004年12月2日 |
Wii | 2006年12月2日 |
です。つまり、
- DSは約8年半
- Wiiは約7年半
通信サービスが続いたことになります。
これを3DSやWiiUに当てはめて考えてみます。
3DSとWiiUの日本での発売日はそれぞれ、
ハード名 | 発売日 |
ニンテンドー3DS | 2011年2月26日 |
Wii U | 2012年12月8日 |
ですので、大体2020~2021年頃まではスプラトゥーンもオンライン対戦ができるのではないかと予想されます。
また、上に挙げてきたデータは、新ハードが出ればサービスが2~3年で終了することを指しているともいえます。
NXは2017年3月に発売されることが正式に決まっていますので、2020~2021年までというのはあながちずれてはいないでしょう。
上の参考URLを見ていただけると分かりますが、サービスが終了するときはハード単位で一気に幕を引いています。
これはWiiUや3DSにおいても例外ではないでしょう。
つまり、スプラトゥーンのネット対戦が終了するときは、マリオメーカーやマリオカート8、スマブラ for Wii Uなどのサービスも一気に終了する可能性が高いということです。
* * *
補足ですが、DS&Wii世代と3DS&WiiU世代では少し状況が違っています。
DSやWiiはオフラインでも充分に遊べるゲームが揃っていましたが、WiiUを支えていると言っても過言ではないスプラトゥーンやマリオメーカーなどは、オンラインを主軸においたゲームです。
ですので、ソフトを買ってくれたユーザーのことを考えると、想像以上に長い期間サービスが継続される可能性もあります。
例えば、2022年辺りまでは普通にサービスが続いているかもしれません。
もちろん、NXでスプラトゥーンの新作が出れば、ユーザーの多くはそちらに流れるでしょう。熱心なユーザーほどすぐに移行すると思います。
ただ、上にも書きましたが、スプラトゥーンはプレイ人口が非常に多いので、次回作が出てユーザーが移行しても、オンライン対戦のマッチングに困ることはなく、サービスが終了される最後のときまでずっと遊べるとは思います。
こちらの記事も読まれています